蔵でジャズ!

蔵めぐり『Jazz triangle』。置賜地区の3か所にある蔵で、同時にジャズライブがあるという。しかも6ユニットがすべての蔵を巡回する。各々蔵で12時から夕方6時まで6ステージ。だから一か所に腰を据えれば、すべて聞き逃すことはない。しかしそれではもったいない気がする。3つの蔵は文化財級だし、ポスターに「蔵巡り」とあるではないか…
さてと、スタートはかつて保存改修に携わった長井市の国登録文化財「響蔵」から。オーナーの横沢さんにチケットの取り置きのお願いしてあるし、ユニット・二重奏は一番のお目当てだったからだ。次は高畠町「ちゅうしん蔵」そして最後は川西町「やわた蔵」の順に巡ることにする。
あはは…既にお気付きかもしれないが、どこの蔵に行ってもメインは二重奏を聞くことになり、まるで二重奏の追っかけになってしまった。違う蔵でどう音が響くのか、3つそれぞれに聞きたいと思うと6つのユニットを全部聴くことができない?途中で気づいたが、ついつい蔵巡りを優先してしまった。職業病?長井→高畠→川西→長井のロングドライブになったけれど、面白い日曜の午後。この企画◎、蔵の活用法としても◎。

二重丸である。

長井市登録文化財 響蔵

高畠 ちゅうしん蔵

川西 やわた蔵

登録文化財 響蔵 WARM STONE

職人芸

いつも庭師のYさんは、突然現れていつの間にか去って行く。

自分でやろうと思っても、樹形を整えるのは難しい。さすが職人です。早い!安い!すっきり!
合わせて、塀の塗装も。こちらは自分で…

 

「香味庵まるはち」が「商店建築」に掲載

といっても18年前の6月号。

しかも連載される「日本の商家」の第一回目としてだった。

写真家は宮本和義先生!

 

表題の拙文「オリジナル建築に戻す改修作業」も当時としては新鮮だったが、店主のメッセージが特にいい。新関さんらしいのだ。

「…春は山菜、夏はだし、秋は芋煮、冬は納豆汁…、さらに山形蕎麦、当然地酒と全部をこの空間で味わっていただく。時がゆっくり流れるのが一番の郷土料理かもしれない。」

この空間での彼のおもてなしと心地よさは、記憶の中に持続する。歴史的な財産になるに違いない。

 

※ 商店建築は今年で創刊から63年目を迎える、ロングランの月刊誌。

丸八新関さん ありがとう

1992年から携わった「丸八やたら漬」本店と食事処「香味庵まるはち」が、

諸般の事情により5月末日にて閉店いたしました。

                              2000年 香味庵まるはち

 

1992年一の蔵を改装し、飲食部門香味庵まるはちとして展開。

2000年蔵座敷と蔵前ホールを客席空間に改装、2008年本店店舗改装と登録文化財登録等々、まる八年ごとの関わりでした。

店内各所に飾られていたものは店主の見立てによるもので、味わいのある空間でした。

建物を考えるのは私でも、そこをどのように使うかは毎日運営している方々によりますが、うまくかみ合っているのを感じることができて、伺うたびに設計者冥利に尽きると思っていたお店でした。

香味庵クラブとして、山形ドキュメンタリー映画祭に交流の場を提供したり、NPO CANや城下町やまがた探検隊を組織したり、人とのつながりは群を抜く存在です。店舗は営業をやめ、建物はなくなっても、新関さんの人の輪は続くことでしょう。ありがとうございました。少しゆっくりできるといいですね。

しばらく当事務所HPの表紙に使わせていただきます。

2020年5月31日 駆け付けた大勢の市民の前で

新関さん、ありがとうございました!

謹んで新年のご挨拶を申し上げます

屋根の上のシーサーが気を吐く。気は天に昇り雲を起し、慈雨となるか。頭上から気候変動の世界を見おろしているかのよう。令和日本の今後をチュウ視しよう。(天皇即位礼正殿の儀が行われた昨年の10月22日、沖縄で撮影。9日後、首里城火災…)
皆様のご健康とご多幸をお祈りします

2020年1月1日

年末年始のお休みは1月5日までとなります。