といっても18年前の6月号。
しかも連載される「日本の商家」の第一回目としてだった。
写真家は宮本和義先生!
表題の拙文「オリジナル建築に戻す改修作業」も当時としては新鮮だったが、店主のメッセージが特にいい。新関さんらしいのだ。
「…春は山菜、夏はだし、秋は芋煮、冬は納豆汁…、さらに山形蕎麦、当然地酒と全部をこの空間で味わっていただく。時がゆっくり流れるのが一番の郷土料理かもしれない。」
この空間での彼のおもてなしと心地よさは、記憶の中に持続する。歴史的な財産になるに違いない。
※ 商店建築は今年で創刊から63年目を迎える、ロングランの月刊誌。