暑中お見舞い申し上げます

盛夏の軽井沢聖パウロ教会

設計はチェコの建築家アントニオ・レーモンド。1935年の作品である。

傾斜の強い三角屋根に大きな尖塔。

森の中に謙虚な佇まいは、礼拝する人にはもちろん観光客にも温かく受け入れられる。

内部はレーモンド特有の「丸太」を使用したX型トラス構造むき出しで、金物さえも丸見えだ。

建物はヒューマンスケールで構造体表しの化粧なし。神の前では隠すものはない。

そして適度な暗さ。(明るさではない)

 

すべてが神の前のしつらえとして計算されている。

教会長椅子も背もたれは丸太で統一され心地よい。

まばらな観光客のなかの一組が、前列祭壇の前の席にしばらく座っている。

何を祈っているのだろう。

 

今日8月6日は広島被爆から77年。平和記念式典の日だ。

今こそ核なき世界を!そして平和を!