マージャン都市ロン
街はマージャンパイの如くあるべきである。
個々のパイは単一では機能しない。
いくらドラをたくさん持っていても機能しない。
一個のパイ(個)は数個集合してメンツ(関係)となる。
街づくりはマージャンの如くあるべきである。
たとえると地区にある公民館は「三索」。
文翔館(中央公民館)は今でも裏ドラ期待の「五索」。
間に一個の「四索」が入れば1つのメンツができる。
この「四索」は両者を結ぶ歴史的な街路かもしれない。
まちの小さなカフェかもしれない。
もしかしたら光ケーブルかも。
いや、駅西空地のプロデュースかな。
どんな種類の「待ち」でも構わない。
三面「待ち」ならもっと早くあがるだろう。
コンベンションシティには大規模な拠点施設はいらない。
既存の施設を整備しながらもっと活用しよう。
空き店舗は新しい用途にリノベーション。
宿泊施設は地酒のある温泉街。
展示は街のギャラリー。
情報機能はもう出来てしまった・・情報館や図書館。
コーヒーブレークは街のケーキ屋さん。
そして全体会場は?
なければ一個ツモってこよう。
建設予算がなければ隣の街から「チー」
ちょっと離れた仙台から「ポン」
場を見ながら他から力を借りる臨機応変さ。
街、全体がコンベンション。
街、全体がユニバーシティ。
街、全体が迎賓館。
そして街全体が、わたしの家。
同様に山形らしい街並みを形成するのも1個1個のパイである。
大きいビルからではなく、個々の住宅や店舗から、
時には電柱やマンホールの蓋にも目を向けよう。
色も形、役目も様々である。
街に点在するパイはそれぞれ物語を持っていて、
古びたものにはエピソードがまつわっている。
曲がりくねった路地は歴史を語る。
美意識を変えれば組み合わせ次第で美しく機能するかもしれない。
奇麗な「清一色」より「国士無双」の方が役は高い。
BGMはイワナ棲む馬見ヶ崎のせせらぎで、僕等は
このような<街づくりマージャンゲーム>を楽しみたい。
役が悪そうだったらパイをかきまぜ、また山を積むだけ。
もし僕が山形君なら、まずはあとで融通のきく
「メンタンピンドラ1」ぐらいで満貫をねらってみたい。
山形を語る会にて発表のものに手を加えたものです。
これはコンパクトで楽しい街づくりの概念を表現しています。